空力音は結構うるさい(風洞実験見学)

米原まで小旅行。

鉄道総研というシンクタンクがあるのだが、そこで新幹線騒音の実験が行われている。
実験設備は大型低騒音風洞と呼ばれる巨大な無響室の中に納められる。コンクリートの壁で部屋を密閉して、外部の音を完全にシャットダウンする。その状態で風を起こして(風速400km/h!)物体周りの流れや空力音を測定している。

実験を見せてもらって、高速走行する新幹線のパンタグラフなんかが結構耳障りな音を発するのがよくわかった。走行中の新幹線車内で聞こえている"ゴー”という音は、すべて空力音だったのだと実感できた。

教えていただいたこと

  • 実験1回で数百万円かかる。電気代。
  • 異なるチームで、ほぼ1年中風洞実験は行われている。1チーム10人ほどで実験している。
  • 走行速度が速いほど空力音は大きくなる。なので、騒音の環境基準を越えないように速度は制限されている。つまり騒音を低減できる技術が見付かれば、新幹線はもっと速く走ることを許される。