iPhoneアプリ「不思議ゴマで錯視の体験!!」開発に関するメモ


不思議ゴマで錯視の体験!! (Spinning Disk Illusion)
App Storeから無料でダウンロードできます。

今月初めにリリースされたiPhone/iPod touch用アプリの「不思議ゴマで錯視の体験」(以下、「錯覚ゴマ」とする)に関しまして、開発からリリースまでの過程で、気づいたことや新たに学んだことのいくつかを、以下に紹介します。

開発環境Xcodeのバージョン

開発はXcode 6.2 ベータ上のObjective-Cで行いました(swiftを試してみるためにインストールしたもの)が、アプリ申請のためのアーカイブはベータ版で作成することが許可されていないということを申請時に知りました。そのため最後の最後で、Xcodeのインストールし直しを強いられました。

アプリの対応デバイス

iPhone5/5sに最適化して開発しています(画面サイズ4インチ)。iPhone6/6plusの発売によって考慮する画面サイズが増えたことが懸案でしたが、Auto Layout機能を使えば特別なことをする必要もなく対応できるようです。
しかし、3.5インチ画面(一番小さな画面。iPhone4とか)への対応も必須です。この画面用のStoryboardを追加作成しなければなりませんでした。最初は(もう使っている人も少ないだろうから)未対応でいいや、と思っていましたが、対応が必須であることを申請時に知りました。

カバーフローUIの実装

「錯覚ゴマ」の起動画面において、コマ画像を選択するインターフェースとして、カバーフローを採用しました。今では目新しいものではないと思われますが、使用感が独特で一度は使ってみたいインターフェースだったので、この機会に組み込みました。
カバーフローUIは、「iCarousel」ライブラリで簡単に実装できます。詳しい使い方は、以下のブログを参考にさせていただきました。

Storyboardでsegueを使わない画面遷移の実装

「錯覚ゴマ」では、画面デザインはすべてStoryboardで行っています。画面を二つデザインしています。画面間の関係としては、コマ画像を選ぶ画面で特定の画像をタップすると、回転させる画面に遷移します。このとき、segueを使わずに画面遷移させるようにコードを書きました。カバーフローを「iCarousel」ライブラリで実装したために、どうしてもsegueが使えない状況になってしまったからです。
segueを使わない画面遷移と、そのときの情報(データ)の受け渡し方法に関しまして、以下のブログを主に参考にさせていただきました。

参考にした書籍

主に参考にさせていただいた書籍は以下の二冊です。

絶対に挫折しない iPhoneアプリ開発「超」入門【iOS7対応】増補改訂版
絶対に挫折しない iPhoneアプリ開発「超」入門【iOS7対応】増補改訂版高橋 京介

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アプリ申請のための手順の説明部分が有益でした。Appleが決めている申請手順が短いサイクルで変更されるため、常に最新の情報に従うとストレスが少なく申請が行えます。厳密にいうと、現状ではこの本の記述の一部もすでに古くなっており、そのまま記述通りに手続きを進めることはできませんが、それでもたいへん参考になりました。アプリ申請の際に戸惑うことは毎度のことなので、Appleには本当にどうにかして欲しいです...。

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2年ぐらい前にアプリを作り始めたときに、最初に購入した初心者向け書籍ですが今だに役に立ちます。この本は、Storyboardを使わずにすべての処理に関するコードを手書きする、というところに特徴があります。これが意外に、初心者から少しだけ進歩したレベルの自分にはかなり有益です。