なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか

「見える」ということについて、光の物理的性質から始まり、最新のCGまで解説した本。専門用語に逃げずに易しい言葉で説明されているので、つっかかることなく最後まで読み通せる。”「フェルマーの原理」が何故成立するのかよくわからない”、とか正直に書いてあって、ああそうだったけなー、と昔大学で学んだ光学を思い出した。自分にとって、4章までは今までどこかで学んだことの復習。
タイトルの通り、コンピュータで処理する画像に関する内容を期待して買ったのだが、それに直接関連する内容は5章以降か。5章が最終章だけど。やっとおもしろくなってきたなー、と思ったらエピローグだった。その点は残念だったが、ところどころ気づきがあったので、まあ良書。GPUとか、waveletとかまで出てくる。でもそれらを知らない人には何なのかは分からずじまい。広く浅く。扱っている範囲がかなり広すぎ。

  • キーワードだけメモ。

なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか―視覚とCGをめぐる冒険
なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか―視覚とCGをめぐる冒険
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今度はCGだけの本を読みたい。