iPadショック(2)

iPadショック iPhoneが切り拓き、iPadが育てる新しいビジネス
iPadショック iPhoneが切り拓き、iPadが育てる新しいビジネス林 信行

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この本でもっとも印象に残ったのは、S.ジョブズが、Flashマルチプラットフォーム対応の技術である点を批判していること。
S・ジョブズ氏、「Flash」に対する考えを公開書簡で明らかに
前にこの記事を見たときには読み流していたが、改めて読むと、この公開レターの6番目の指摘は非常によくわかる。と、いうのは、ジョブズの言葉に全く賛成とかいう意味ではない。MacのCoreImageのことも、Flashの技術のこともよく分かっていない、Macを捨ててもう10年くらいになる自分には、Mac上でFlashが重いとかは、感覚的に納得できない。
ただ、自分が今まさにやっていることなのであるが、Windows上で開発したプログラムを、Linux上で動かそうとするとうまく動かないことがよくある。理由は、ライブラリのバージョンの問題であったり、その他の自分にはよく分らない技術的な問題であったりする。しかし、マルチプラットフォームをうたってしまうと、Linuxでも動くようにしなければいけないので、Windowsでしか動作しないような機能(凝ったものであることが多い)は泣く泣く削ることになる。そうして最終的には、最小公倍数的な機能のみを備えた小じんまりしたプログラムができあがる。でも、それをマルチプラットフォームなソフトだぜって、胸を張っていいのか?
マルチプラットフォームって、なんとなく響きが格好良かったが、最近は、本当にいいことなの?とそこのところが分からなくなりかけていたので、印象に残った。