グリッドコンピューティング(2)
グリッドミドルウェアの比較。
- Globus Toolkit(GT)
グリッドを構築する際に必要となるセキュリティ、各計算機情報の取得・管理、データの転送、リモートマシン上でのプロセスの生成等の機能をもつ。が、基本的にグリッドを構築するためのパーツを提供しているだけ。これをインストールするだけではグリッドとして機能しない。APIを利用してGT上で動作するアプリケーションを作成する必要がある。
高速データ転送(FTPより速い)、認証機能が長所。分散処理をさせる際に必要となるスケジューラ機能がないのが短所。
- Sun ONE Grid Engine (S1GE)
ローカルネットワーク上で構築するということが前提になる。強力なスケジューラやMPI、PVMの並列実行環境、マシン障害への自動対応などの機能を有する。S1GE単体で分散並列処理を行うグリッドを実現することができる。GUIインターフェースをもつ。
計算機の細かい管理、柔軟なスケジューラ機能が長所。グローバルなネットワークへの対応ができない点が短所。
- 作者: 溝口文雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/01/27
- メディア: 単行本
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