グリッドコンピューティング(2)

グリッドミドルウェアの比較。

グリッドを構築する際に必要となるセキュリティ、各計算機情報の取得・管理、データの転送、リモートマシン上でのプロセスの生成等の機能をもつ。が、基本的にグリッドを構築するためのパーツを提供しているだけ。これをインストールするだけではグリッドとして機能しない。APIを利用してGT上で動作するアプリケーションを作成する必要がある。
高速データ転送(FTPより速い)、認証機能が長所。分散処理をさせる際に必要となるスケジューラ機能がないのが短所。

ローカルネットワーク上で構築するということが前提になる。強力なスケジューラやMPI、PVMの並列実行環境、マシン障害への自動対応などの機能を有する。S1GE単体で分散並列処理を行うグリッドを実現することができる。GUIインターフェースをもつ。
計算機の細かい管理、柔軟なスケジューラ機能が長所。グローバルなネットワークへの対応ができない点が短所。

グリッドコンピューティング―情報処理の新しい基盤技術

グリッドコンピューティング―情報処理の新しい基盤技術

この比較だけ見ると、GTでは並列処理するのが非常に面倒な印象を受けるが実際はどうなのだろうか。この本が書かれた時点でなく、現時点でどちらが広く使われているのか?