autotoolsの使い方に慣れるために購入した本

Inside Linux Software オープンソースソフトウェアのからくりとしくみ
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翔泳社 2007-03-14
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おすすめ平均 star
starオープンソースプログラマ入門
starオープンソース開発用ソフトの使い方の入門書

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by G-Tools
autotoolsの使い方をもう少し勉強するための参考書。発売された当初から気になってはいたのだが、autotoolsについて詳しく調べ出したこの機会に購入した。2007年初版の本なので、他のautotools関連の本に比べて情報が新しいのが良い。”最近は、configure.inではなくconfigure.acというファイル名を使うのが一般的”とか、小さな事だけど、誰かに教えてもらわないとまず分からない。”コマンドmakeは、ファイル名Makefileよりファイル名makefileを優先的に探す”、とかも。
この本を読んでも(まだ1日だけど)、自分でconfigure.acやMakefile.amを書くのはまだ試行錯誤だ。実際手元にあっていじっているプログラムは、ライブラリファイルを別のディレクトリに置いたり、インクルードファイルがあちこちにあったりして少々複雑だから。勉強するのと実際やるのでは大違い。
例えば、コードの前処理ではまってしまった。Fortranのプログラムをコンパイルするのに、Cのプリプロセッサで前処理するのだが、「cpp」の代わりに「gcc -E」で処理するとうまくいかない。「gcc -E」を使う場合、ファイルの拡張子が大文字のFだと問題ないが、小文字のfだと前処理してくれない。cppを使えばいいだけの話だけど。
でも、この本によると、”cppは過去との互換性のためだけに存在している”らしい。その証拠に、「cpp -v」を実行すると、実際に実行されるのは「cc1 -E」となっているのが分かる。そういうことを知ると、前処理一つでもどうするのがベストなのか考えさせられる。

cpp -v の実行結果画面