ビルドしてインストール

Linuxの共有マシンでwxPythonが使えないと不便であるので、いまさらながらインストールすることにした。なにせ共有マシンであるので、ローカルにインストールすることが前提(rootには頼みづらい)。自動的にインストールしてくれるWindowsと違って、ビルドしなければならないからちょっと混乱した(数時間かかってしまった...)。家のLinuxにインストールしたときもだいぶ手こずった記憶があるので、同じことを繰り替えないためにも手順をメモしておく。

まず、Python2.5のインストール。/usr/bin/にあるpythonはバージョン2.2であったので、自分専用にバージョン2.5をローカルディレクトリに置いておく。
アーカイブを展開したディレクトリ名がPython-2.5。

% cd Python-2.5
% ./configure --prefix=/(my directory path...)/local/python2.5 >& log.configure
% make >& log.make
% make install >& log.make_install

prefixのところで、インストールする場所を指定する。これがないと、/usr/local/あたりに書き込もうとして怒られる。
最後にパスを通しておく(.cshrcファイルに書き込む)。

set path = ((my directory path...)/local/python2.5/bin  $path)

こうして書くとものすごく簡単なのだが、READMEを読みながらだとなかなか”正解”にたどり着けなかった。こうして無事、python2.5が起動できるようになる。

次にwxPythonのインストール。
アーカイブを展開すると、ディレクトwxPython-src-2.8.4.2が現れる。
そこで、wxPython-src-2.8.4.2/wxPython/docs/BUILD.txtを参照して、次のファイル、.setupと.makeを作成する(ファイル名はなんでもよい)。"."をファイル名の前につけるのは、rmコマンドでも消せないようにするため(作業内容と結果のログはいつも残しておく。これが今回身に沁みた教訓)。
まず、.setupファイルの内容

         ../configure --prefix=/(my local directory...)/wx/2.8 \
                      --with-gtk \
		      --with-gnomeprint \
                      --with-opengl \
                      --enable-debug \
                      --enable-geometry \
		      --enable-graphics_ctx \
                      --enable-sound --with-sdl \
		      --enable-mediactrl \
                      --enable-display \
                      --disable-debugreport \

ここでもprefixでインストールするローカルディレクトリを指定しておく。
次に、.makeファイルの内容

        make $* \
            && make -C contrib/src/gizmos $* \
            && make -C contrib/src/stc $* 

このファイルを使って、以下の作業を順番に行う。

% cd wxPython-src-2.8.4.2
% mkdir bld     (作業用ディレクトリを作成)
% cd bld
% .setup >& log.configure
% .make >& log.make
% .make install >& log.make_install

ここまでは問題なく終了。prefixで指定した場所にモジュールが置かれる。悩んだのはここから。このままではpythonを起動してimport wxとしてもそんなモジュールはないと言われる。
BUILD.txtの記述に従って、パスの設定は行った。でもまだダメ。

set path = ((my local directory...)/wx/2.8/bin  $path)
setenv LD_LIBRARY_PATH (my local directory...)/wx/2.8/lib

(追記)11月27日
途中までしか書いてませんでした。続きです。
さらに、以下のようにする。

% cd wxPython-src-2.8.4.2/wxPython
% python setup.py build_ext --inplace --debug

これで、インストールはすべて終了。